医療法人(社団)みのしまクリニック
赤ちゃんから大人までアレルギーの総合診療 CLINIC
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今月のアレルギー情報 2025年11月中旬〜12月 by蓑島宗夫
【来年のスギ花粉は今年の2倍】
◆来春は花粉量が今年の2倍と予想されています。来春に効果が出るように、スギ舌下免疫療法を開始する場合、長野県では遅くとも12月上旬までの治療開始が目安です。
◆通年性鼻炎では、ダニ・カビ・ペットなどが原因となりますが、特にダニが重要です。冬は寝具や掃除時にホコリが舞いやすいので注意しましょう。ダニ対策や掃除を行っても症状がある場合は、舌下免疫療法の推奨します。
◆舌下免疫療法の対象は5歳以上です。
【食物アレルギー・アナフィラキシー対策】
◆ナッツアレルギーが国内でも世界的にも増加中です。日本ではクルミ、カシューナッツが上位を占めています。
◆重いアレルギー症状のアナフィラキシーが自宅などでおきた場合の手当てには、これまでエピペンという自分で注射する器具が用いられてきました。11月末頃からネフィー点鼻液が使用可能になり、注射に対して抵抗感があった人でも利用しやすくなりました。
◆重症ナッツアレルギーの軽減化治療として、微量から継続的に摂取を続ける経口免疫療法の開発も少しずつ進歩しています。
【ぜん息克服への道】
◆乾燥と冷え込みが強まる季節は、ぜん息が悪化しやすくなります。
・子ども:学校の長距離走や鬼ごっこで症状が誘発されがちです。発作の兆候がある場合、走る直前に携帯型吸入器(メプチン・サルタノール)を使うと予防に役立ちます。
・大人:重い荷物運びや早歩きで症状が出ることがあります。
◆いずれも、日頃の長期管理薬が十分でない可能性があるため、次回受診時に治療内容の見直しを相談しましょう。
【めざせ!スキンケアの達人】
◆暖房を使う季節は肌の乾燥が進みます。室温22℃前後では湿度40〜45%を目安にし、暖房の風が直接当たらないよう工夫しましょう。
◆乾燥が気になる場合は、入浴後に体格に応じた量の保湿剤を毎日使用します。
・使用量の目安:3歳〜低学年で月200g、成人で月400g
・ヘパリン類似物質や尿素系の保湿剤が有効です。ワセリンは水分保持には有用ですが、すでに乾燥が強い肌では効果が限られます。
◆また、部屋干し用など刺激の強い衣類洗剤は、皮膚の乾燥を悪化させることがあるため、低刺激タイプを選びましょう。
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